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令和7年度第2回研修会 wander

こんにちは、wanderです。
久しぶりに投稿します。

令和7年11月11日(火)に大阪事業部で令和7年度第2回研修会を開催しました。

今回の研修のテーマの選定にあたり考慮したのは、この30年で食肉を扱う全国の個人経営の中小の小売店(お肉屋さん)が大手小売店(チェーン店)にシェアを奪われて事業を縮小したり廃業している現在、お肉屋さんに元気を出して欲しかったからです。経済の原理原則から大が小を飲み込むのは仕方がない摂理なのでしょうが、知恵と工夫次第で、まだまだ生き残るすべがあることを知って欲しかったからです。私個人にとってもチェーン展開した小売り店や外食店の『どこを切っても金太郎あめ戦略』は楽しくないし、食文化の観点からも好ましくないとは思っていました。

また、現在の日本は、円安に伴うインフレの進行(原材料単価高騰)、少子高齢化による労働人口の減少など、経営者にとって課題は山積みです。その中でも業種を問わず切実なのは人材確保です。

そのような観点から大阪にある食肉業界に経営支援を行っているリライズコンサルティング株式会社の吉田圭良さんにお願いして、食肉小売業の経営や販売方法論、更に人材不足解消を狙って講演の依頼をしました。演題は

食肉小売・外食業界の時流適応2025

         「成長著しいEC市場への適応と、人材不足への対応について」

としました。

講義全般を概論的に説明すると、人材を確保するための経営体制(マーケッテイング、仕組み作り、IT活用による効率化)の見直しを迅速に図ることが肝要とのことでありました。

そのポイントは

1.給与水準が低く、3Kのイメージによる職場環境が敬遠されているので、給与水準を上げる為、企業として利益を確保し、労働分配率(付加価値に対する人件費の割合)を下げること。

2.マーケッテイング戦略の改革:
(1)社会のニーズを分析して高付加価値戦略(粗利率の高い事業)をとる。
(2)成長している6市場(BtoB EC市場、BtoC EC市場、ふるさと納税市場、宅配・デリバリー市場、海外輸出市場、BtoE市場)のどの市場に販売するか? 
※EC市場(電子商取引市場)とはインターネットを通じて商品を売買する市場です。
(3)IT(LINE等)による効率化の仕組み作り従業員一人当たりの生産性を上げる。

3.『課題の見える化』『作業の圧縮』『仕組みの付加』を短期間で一気に実行する。

でした。
講習後のアンケートには少し難しかったという意見が数件ありました。

しかしながら、人口減少社会において生き残っていくには、今回の提案を乗り越えるパワーとスピードとテクニックが必要だと心底思いました。

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